「シン・ゴジラ」が地上波放送で波紋を呼んでいる

日本映画「シン・ゴジラ」は、歴史あるゴジラシリーズの最新作ながら、まったく新しい視点で人間ドラマを描いた点が斬新な作品です。テンポの速さやストーリーのリアリティ、CGを含めた映像の迫力が受け観客動員も上々でした。
見所は「今、東京湾に実際にゴジラが現れたら」という「リアルさ」でしょう。想定外の事態に慌てふためく霞が関の官僚、政治家、自治体、自衛隊、学者たち。組織機構や事態の進行も本物に則してリアルに模写されています。

会議、会議の連続で全然対策が進まないうちにゴジラがどんどん内陸に入っていき、次々とビルをなぎ倒して東京の街に大被害をもたらす様子は、巨大地震など現実の大災害時の政府対応を揶揄しているようで皮肉たっぷりです。自衛隊の全面協力を受け、現代の本物の最新兵器でゴジラを攻撃するシーンもかつてのゴジラ映画とは異なって興味を引きます。
難があるとすれば、お役所言葉や専門用語などの難解な言葉の山をわざと超早口の台詞で回しているため、ほぼ聞き取れず理解できないこと。まあ官僚世界の雰囲気を味わえればよいということなのでしょうか。物語後半、核攻撃寸前に至る展開や肝心のゴジラを倒す方法もちょっと陳腐で肩すかしな感じは否めません。

ところ先日、このシン・ゴジラが地上波で放送されていました。そこでスポットを浴びたのは、作品の面白さ以上に、映像の中にある「違和感」でした。一度シン・ゴジラを見た人ならすぐわかったと思いますが、なんと小出恵介さんが出ているところは全てカットされていました。
私は正直テレビのこういうところが嫌いです。そこそこ重要な作品のスパイスとして出演していた小出恵介さんが出ていないことの違和感を、ツイッターが放っておくわけがありません。
そんなことをするくらいなら、「地上波で放送しなければいいのに」って思っちゃいました。

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